後継者難による倒産
後継者が不在である事が原因の倒産が増えているそうです。
後継者難倒産を避けるには、次の事が大切です。
- 早めに事業承継のアドバイザーに相談する(私は公的機関はおすすめしません。)
- 経営者も理想と現実の両方を見る
恐らく「早めに相談」の「早め」の感覚が、経営者とアドバイザーでは異なります。3年早いぐらいの感覚が丁度良いと思います。
追加の借入をするには高齢になり過ぎているケースもあるので、資金が1年もつか不安になる場合もあります。
だからこそ、3年ぐらい早い相談が大切です。
やはりご高齢の方からのご相談が増加
ご紹介でご高齢の方からの事業承継のご相談は増えています。
経営者の年齢層の中心が65歳から69歳と考えるとたり前の事ではあります。
ご相談の中で思う事は、「なるべく顔を出せる範囲が良い」という事です。
これまで九州から東北まで飛行機やレンタカーを乗り継いで仕事をしてきましたが、やはりご高齢の方の案件については、片道1.5時間ぐらいまでが良いと感じています。
事業承継のための資料収集に支障があるためです。
ここが中小企業のM&Aの特徴かとも思う部分ですが、一般的には経営者側の作業である場合でも、アドバイザーが自ら手を動かさないと先に進まない事が多々あります。
ブローカーにご注意を
どうも話を色々聞いていると、モノのように事業承継を取り扱う方もいるようです。
確かに中小企業の事業承継で時間をかけられない側面は事実としてあります。
ただ、人生の大部分を注がれきた事業ですから、効率を考えつつも、想いは共有しようと思っています。
「私は御社を好きになりたいです」とお伝えしています。
売買価額については、もちろん現実と想いのギャップはお伝えします。
これもまた、案件を獲得するためだけに甘い言葉を言う方もいらっしゃるという話を聞きます。ある程度は現実的にならないと、本当に時間がなくなります。
それこそ「後継者難倒産」です。
後継者難倒産を避けるには、
- 早めに事業承継のアドバイザーに相談する(私は公的機関はおすすめしません。)
- 経営者も理想と現実の両方を見る
が大切です。
現実的な事を言うと怒られるかなとも思いますが、経営者の皆様には理解して頂けています。良い事も悪い事も一つに詰め込まれているのが会社です。